めくるめくメルク丸

ゲームと現象学

「古典的ADV」がVRで描かれた時、何が起こるのか? 『Deracine(デラシネ)』は『Rez infinite』『Astro Bot』に続いてVRの新しい扉を開いた傑作である

冒頭から結論めいた賛辞を述べることを許して頂きたい。 『Deracine(デラシネ)』(PSVR・2018年11月6日発売)は古典的ADVが、その姿を留めたまま奇跡的に到達したメルクマールであり、「VRで描かれたADV」の最初のマイルストーンとなるべき作品である。だ…

『KUBO/二本の弦の秘密』を観た

もっと仰々しいタイトルもいくつか考えたのですが、やっぱりこれで。 『KUBO』を観た。こちらの期待を遥かに越える、まごうことなき傑作であった。 もはやこれで済ませても良いような気も……でもせっかくなのでもう少し書きます。 でも、このブログを読んでく…

ムーンワールド再訪記(13)現実とゲーム

今朝、「現実」と「ゲーム」の違いについてふと思いを馳せてみた。 その違いを端的に言うと、ゲームは多かれ少なかれ自らの意思で「始める」世界であるのに対し、 現実は自分の意思にかかわらず、すでにして「始まっていた」世界だ。 ゲームにおいて、体験す…

ムーンワールド再訪記(12)初夏のご挨拶

ご無沙汰をしていました。 そちら、お身体と精神の調子はいかがでしょう。 こちらは1週間ばかり前から、季節の通奏低音ががらりと変わったのをひしひし感じて惑っています。急にあったかくなって、木々の緑が力強く万緑を漲らせるかの如く、意気揚々と生命…

ムーンワールド再訪記(11)チドリアシ デ メドツイタ?

こんにちワンワン、愛犬タオと私です。 すみません、今日はのっけから謝らせて頂きたい。 それというのも今日は(今日も、とは君まで言うな)すこぶる酔っぱらってゐるので(ワンダの店における兵士の如く)、ここ「再訪記」において、「同じゲームについて1…

ムーンワールド再訪記(10)世界の終わりと『どうぶつの森』

こんばんは。昨日は1週間の疲れがどうにも溜まっておりまして、1日中ろくすっぽ何もできませんでした。月曜はそんな感じであることが多い。 しかし、そんな僕の個人的常態話はここではまったくどうでも良い。まったくそうです。はい。 ただ、昨日僕がその…

『Ice Station Z』〜幼き魂たちが出逢う駅(text by ラブムー)

1 Ice Station 居酒屋 昨年の夏、僕は喧騒溢れる吉祥寺の横丁に居た。その日はやたら蒸し暑い晩だったように記憶している。 学生やサラリーマンがビールやホッピーをあおっている狭苦しい居酒屋のカウンターで冷酒をすすりながら、「IGNジャパン」というメ…

ムーンワールド再訪記(9)Inside/Outside?

こんばんは。1日遅れてムーンワールドに戻って参りました。ラブムーです。 私事ですが、現世での忙しなかったGW仕事とのギャップで、1時間ばかりここに居ても、なかなかこの世界にうまく馴染めません。PS3コントローラーもしっくりこない。 今朝は、現世に…

ムーンワールド再訪記(8)コメお待ちしております 

こんにちは。 このたび、先日の僕のいいかげんな記述(ムーンワールド再訪記5 勇者と透明な少年の関係)に関して、『moon』ファンと思しきNさんから2点、トゥイッターDMからありがたきご指摘を頂きました。さすがmoonファンの方々はいちいち細かい、もと…

ムーンワールド再訪記(7)オフィシャルガイドブックという名の……

昨日は形而上的にも形而下的にもなんだか「行き止まり」を感じた当再訪記ですが、何よりも優先すべきは頭でごちゃごちゃ考えるよりもJPI!(Just Play It)という保留信なので、気を取り直して続行したいと思います。以後、お神酒知りを、もとい、お見知り置…

ムーンワールド再訪記(6)ここが行き止まりなのかもしれない

この1週間ばかり、毎日少しずつ『moon』を再プレイしてみて、現在の自分はムーンワールドにおける「設定」にはほとんど興味を持っていないことに気づいた。 ここで言う「設定」とは——王様とガセは時おり入れ替わっているのではないか? とか、クリスちゃん…

ムーンワールド再訪記(5)勇者と透明な少年の関係

『moon』における2大重要アイテム「白羽の矢」と「石版」(ゲーム進行には関係ないが、moonの物語/世界観をプレイヤーが理解するための最重要アイテムであるはずだ)は、どちらも序盤で比較的容易く手に入る。 とくに「タオの石版」は(かつて1度クリアし…

ムーンワールド再訪記(4)幻想キノコの森で

ムーンワールドに生息するキャラクターは、誰しもが魅力的でかけがえのない者たちだが、幻想キノコの森で会えるフローレンス爺は「moonを考察する」という機会において、最重要キャラの1人と言って良いだろう。(「こういうヒッピーお爺さん、いるよね」と…

ムーンワールド再訪記(3)タオとの対話

今朝も、うとうとしながらムーンワールドのことを考えていました。 はたして、あの世界は、僕が眠っている間も「存在」するのだろうか? そんな子供じみたことに思いを馳せていた。 でも、その問いは本当に「子供じみて」いるだろうか? 僕には、「僕がコン…

ムーンワールド再訪記(2)マイ・フェイヴァリット・MoonDiscs

前回/前々回は、ムーンワールドにおけるいささか観念的な考察ばかりだった気がするので、今日はふつーに、素朴なプレイ雑感をつらつら記していきたいと思います。 『moon』を久方ぶりにプレイして驚いたのは、これだけ思い入れの強い作品にもかかわらず、自…

ムーンワールド再訪記(1)僕とムーンワールドと現実世界

珍しく、夜更けにコーヒーを飲んだらすっかり眠れなくなってしまった。 すでに、床に着いてから7時間が経過している。『moon』になぞらえて言うなら、「アクションリミット」が4分の1以上強制的に増加させられたような状態。眠れない時に眠れないのは(ご…

ムーンワールド再訪記(0)序文のようなもの

まず、簡単な序文のようなものから。 当方、幼少期からのゲーム好きらしく、大好きなゲームはそりゃあたくさんあります(といっても、そこまで多くはないけど)。 しかし遡ること20年前、1998年に発売されたこの『moon』を「大好きなゲームの1本」として挙…

ありがとう、『moon』。

それは「RPGの死」とともにやって来た 「RPG」が、自分にとって「ロールプレイングゲーム」でなくなってから久しく経ったような気がする(のっけから、自分でも何を言っているのか釈然としないが)。 たとえば、「(或る)物語の主人公」としての自分を演じ…

ドメイン・メルク丸

こんにちは。まだ始めたばかりの当ブログですが、いや、始めたばかりだからだからこそ、独自ドメインを登録することにしました。ドメインは(URL表示されてる方にはおわかりでしょうが)、、、 www.merukumaru.jp です。 以後、お見知りおき頂けると、之幸い…

『リメンバー・ミー』を観た

もう1週間以上前のことですが、大人気ピクサー新作『リメンバー・ミー』を観てきました。 正直、ピクサー映画を観るのってそれほど「血湧き胸踊る」ってわけじゃありません。「ちょっと映画観たいから映画館に来たけど、他に観たいのないから、まあピクサー…

「#私を構成した9本」

というハッシュタグで上記画像をツイートしたのは、2016年の2月だった(もうずいぶん経ったような気がするけど、まだ2年か……)。 その前年(2015年)、音楽ファンたちが「私を構成した9枚」というハッシュタグで、アルバムジャケットを上記のようなレイア…

めくるめく自己紹介

こんにちは、メルク丸です。誰やねん、とは君まで言うな。新しい名前やねんよ。 タイトルは、今朝ふっと思いついたもので、とくに深い意味はありません。や、深層心理的にはあるかもしれないけど、まあ、語感的ノリでひとつよろしく。 ちなみに「メルクマー…