今朝見た夢をありのままに記述するよ

ふだんは、見た夢の内容などほとんど憶えていないか、あるいはとっとと忘れたいような厭な夢、あるいはひどく俗っぽい夢を見ることが多いのだけど、今朝は珍しく夢らしい、印象的な夢を見ました。

「人の夢の話ほど興醒めな話もない」とは昔からよく言われますが、個人的な備忘録としてここに記しておきます。

どういった経路を通ってきたのかはわからないが、バイオハザードかバイオショック(どちらもホラーゲームです、一応)に出てきそうな、青暗いホテルの一室にいました。


僕はそこで電気スタンドのコンセントを挿したり(挿すといちいち火花が飛び散る)、隣の部屋の壁にかけてあるスペアキー(鉄製のリングにじゃらじゃらとぶらさがっている)を確認したり、景色が「うねうね」歪んで見えるように作られた、水族館の水槽みたいに大きくて濃い青色のはめ殺しの窓から外を見ると——

青色の窓を通して見える光景は、どうやら向かいのラグジュアリーなホテルらしく、部屋の窓からこちらを物珍しそうに見ているカップルたち、レストランのベランダで食事をしている裕福そうなファミリーたちが、いかにも物珍しそうに、面白そうに、窓越しにこっちを見ている。彼らの姿も、ベランダもテーブルも青くぐにゃぐにゃと歪んでいました。

 

いい気なもんだ、それに俺は見せ物じゃないぞ!

向こうからこの部屋がどんな風に見えるか知らないからな(丸見えかもしれないし、やはりぐにゃぐにゃ歪んでいるのかもしれないし、シルエットくらいしか映っていないのかもしれない)、いくらでも、勝手に見やがれ!っていうような開き直った気持ちになった後、

僕はその部屋から出て(ドアに鍵はかかっていなかった)、部屋の外にある、配水管や電線がびっしり通っている、高くて狭い場所を身をかがめて移動していました。かなり高所恐怖症なので、現実ではそんなことできっこないのですが、夢の中だからか、クライシスもののゲームの主人公のように恐れずに、でも苦労しながら進んでいきました。

やがて、その先には床はなくなっていて、5メートルくらい向こうの開いた窓に、黒っぽい犬がいました。尻尾を振って、「こっちだよ」と誘っているように見えます。

選択の余地はない。僕はマリオのようにその窓に向かって大ジャンプ!しました。

現実なら、地面に向かって真っ逆さま!でしょうが、夢だからか、無事に犬の傍に着地しました(夢とはいえ、落下しなかったことに深く感謝)。

 

そこで目が覚めました。目は開けていなかったけど、夢から覚めたので、真っ暗闇です。瞼の裏側です。

でも、現実の(眠っている)僕の右手に、小動物の毛のように柔らかな手触りがありました。ぴんとした耳と、濡れた鼻が感知されます。それは犬というよりは、小さな猫のような手触りでした。僕は目を開けてその猫か犬の顔を見たいのだけど、なかなか目が開けられません。開けられないことで、僕はまだ夢から完全に覚めていないことに気づいたのです。

 

どうにか目を開けると、場面は変わっていました。

地下鉄でしょうか。僕は電車のプラットホームに繋がっている階段を下りていました。手には大きな段ボール(のようなもの)を持っています。その中に、かつて、ともに暮らしていた猫そっくりの(ほとんどその猫と見間違うような)白猫が入っていました。段ボールの隙間から目と鼻だけ出しています。僕は嬉しいような、懐かしい心持ちでその猫と一緒に列車に乗ろうとしました。

ところが、列車が到着する直前になって、猫はいきなり暴れ出したのです。ああ、こんなに危なっかしい場所で猫を箱から出すわけにはいかない。僕は自分の背負っていたデイパックに猫を移すこと、あるいは箱から出して無理矢理に抱きかかえることを考えました……。

そこでいきなり(たいていの場合、夢から醒めるのはいきなりだが)目覚めました。

そして横になったまま、こう思ったのです。

あの猫は、この現実で生まれ変わったりはしない。少なくとも、僕がこの現実に属している間は、ずっと一所に、一緒にいる。こうして、時々夢でそれを教えてくれる。何しろ、あの頭の手触りは——手触りだけは——明らかに夢じゃなかった。

 

さて、今日は5時間くらいしか眠っていないので(昨日は適切な酒量を超えていたのだろう。おとつい呑んだギネスビールと二階堂の湯割りは睡眠を長く、深くしてくれたから)、ひたすら眠たくて。でも、こうしてどうにか夢を記述できて良かったです。